失われたドメイン名について
ドメイン名を登録すると、新たな登録者はドメイン名を使用、更新、復元、または移管する権利を獲得します。登録者がこれらの権利を喪失し、他者が当該ドメイン名を登録したとき、以前の登録者はこれを「失われたドメイン名」と考える場合があります。
WHOIS(https://whois.icann.org/)を利用すると、ドメイン名がすでに登録されているかどうかを確認し、その登録者を検索することができます。
ICANNは、ドメイン名を特定の人に移管したり、返却することはできず、その権限もありません。ICANNの権限は純粋に契約の範囲であり、レジストラ認定契約書 (RAA)、レジストリ契約 (RA)およびICANNのコンセンサス ポリシーに限定されています。
失われたドメイン名:一般的な例
- ドメイン名の有効期限が切れたものの、まだ誰にも登録されていない。
- ドメイン名が許可なく別のレジストラに移管された。
- 当該ドメイン名のWHOIS情報が許可なく修正された。
- ドメイン名が削除、キャンセル、または解約された。
- WHOISの問い合わせに応答しないためドメイン名は停止または削除された。
- ドメイン名は現在別のユーザーに登録されている。
ドメイン名の有効期限が切れたものの、まだ誰にも登録されていない場合、すぐにレジストラに連絡し、ドメイン名の更新オプションについて問い合わせてください。ドメイン名はドメイン名のライフサイクルの終了時にリリースされ、登録できるようになります。
- 有効期限が切れたドメイン名の登録に関心がございましたら、ICANN認定レジストラまでご連絡ください。ドメイン名の登録は通常、申し込み順です。レジストラの一覧については、ICANN認定レジストラを参照してください。
- 詳しくは、ドメインの更新/請戻しを参照してください。
ドメイン名が許可なく別のレジストラに移管され、すでにお客様が管理できない状態にある場合、許可なく移管が行われた可能性があります。許可のない移管は、ドメインハイジャックまたはお客様のメールアカウントあるいは他のログインクレデンシャルへの不正なアクセスなど、違法な行為によって生じた可能性があります。ICANNの契約には、違法な行為を調査したり、起訴する権限は含まれません。早急に以前のレジストラに連絡し、不正な移管について確認するように要求してください。
- レジストラにより、不正な移管が取り消される場合がありますが、これは状況や適用法によって異なります。ICANNはこれについて直接レジストラに指示することはできません。
- 詳しくは、不正な移管と登録者の変更を参照してください。
ドメイン名のWHOIS情報が許可なく変更された場合、すぐにレジストラに連絡してください。誰かが許可なくお客様の顧客アカウントにアクセスした可能性があります。ICANNは、いかなるドメイン名についても、WHOIS情報を変更することはできず、またその権限もありません。
- 詳しくは、不正な移管と登録者の変更を参照してください。
ドメイン名がレジストラの登録契約またはドメイン利用方針に従って 削除、キャンセルまたは解約された場合、レジストラのWebサイトおよび登録契約の条項を確認し、レジストラの慣行がそのドメインの利用(または乱用防止)方針に基づいて行われたかどうかを確認してください。レジストラがお客様との登録契約に違反したか、何らかの適用法または規制に違反した可能性があると考える場合は、レジストラと懸念について解決するように努力し、ご自身の選択肢について法的助言を求めることを検討してください。
レジストラのWHOISの問い合わせに応答しないためドメイン名が停止または削除された場合、レジストラ(または該当する場合はリセラー)に連絡し、最新かつ正確なWHOIS情報を提供してください。2013 RAAの正確性プログラムに関する仕様では、すべてのICANN認定レジストラは、登録者がWHOISデータの正確性に関するレジストラの問い合わせに対して15日以内に応答しない場合、特定の措置を講じる必要があります。これらの措置には、ドメイン名を解約または停止、あるいはレジストラがWHOISデータを検証または修正できるようになるまでドメイン名をロックすることなどがあります。
- 詳しくは、停止または削除されたドメインを参照してください。
上記の推奨事項では解決できないか、または適用対象ではなく、ドメイン名がすでに他の利用者に登録されている場合、ご自身の選択肢について、以下を含めた法的助言を求めることを検討してください。
- 現在のレジストラントと契約を結ぶ。
- 現在の登録者の期限切れを待ち、様子を見る。
- ドメイン名が違法に取得されたと確信のある場合、現在の登録者に対して裁判所で訴訟を起こす。
- 商標権の侵害に関する限定的な状況では、統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)に基づいて、紛争解決手続きを開始するか、統一早期凍結システム (URS)に基づいて提訴してください。詳しくは、統一ドメイン名紛争処理方針および統一早期凍結システムを参照してください。