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レジストラ認定ポリシーの表明 | (.com、.net、および .org のトップレベル ドメイン)

このページは以下の言語でもご覧いただけます。

(1999 年 3 月 4 日採択)

この文書は、情報提供だけを目的として複数の言語に翻訳されています。(英語の) 信頼できる原文は、以下から入手できます。 http://www.icann.org/en/registrars/policy_statement.html

目次

    概要

  1. 申請手数料および手順に関するポリシー
  2. 認定に最低限必要な資格に関する表明
    1. 資格
    2. 不適格となる可能性のある事項
    3. 資格剥奪
  3. 認定契約の条件および条項
    1. 認定
    2. レジストラの ICANN 名の使用
    3. SLD 保有者データのレジストリへの提出
    4. SLD 登録に関するデータへのパブリック アクセス
    5. SLD 保有者および登録データの保持
    6. データに関する権利
    7. データ エスクロー
    8. 他のレジストラとの公正な競合
    9. レジストリ管理者による、レジストラに適用されるプライバシー要件の対応
    10. SLD 保有者との取引を含む商取引
    11. ドメイン名の紛争解決
    12. 認定料金
    13. 契約解除
    14. 契約期間と更新
    15. 認定契約に基づく紛争の解決
    16. 契約違反の金銭的救済の制限
  4. 共有登録システムのフェーズ 1 (テストベッド フェーズ) に対するレジストラ認定プログラム

ICANN は、 .com 、 .net 、および .org のトップレベル ドメイン (TLD) のレジストラ認定に関して以下のポリシーを採択しています。 ICANN 理事会はこれらのポリシーの妥当性について 2000 年春に評価し、 ICANN がポリジーに関して積んだ経験に基づいてポリシーを向上する予定です。

世界知的所有権機関は、知的所有権に関する最終推奨案を 1999 年 半ばに ICANN に提出する予定です。 ICANN がこれらの推奨案について考慮した結果、ポリシーへ変更が加えられる場合があります。

レジストラを .com 、 .net および .org の TLD に対して認証するためにこれらのポリシーを採用するにあたり、 ICANN はレジストラ認証契約の一部の条項および条件が、以下のセ クション III に示すとおり、これらの TLD およびレジストリの管理に関する状況に応じて 適切性を持つようになることを表明します。 ICANN は、他の TLD に現在適用される様々な状況、またはこれらの TLD に将来適用される可能性のある様々な状況により、これらの種類の条項および条件を、 ICANN とレジストラ間の契約ではなく、レジストリ管理者とレジストラ間の契約に含めた方がふさわしい場合があることを認識しています。

  1. 申請手数料および手順に関するポリシー

  2. 初期の申請の申請手数料は、テストベッド参加者として選ばれることを希望する申請者は 2500 米ドル (US$2500) 、その他の申請者は 1000 米ドル (US$1000) です。申請者がテストベッドの参加への応募の選考もれとなった場合、追加の申請手数料なしに、正規の認定の考慮対象となります。申請更新手数料は、申請処理に必要な時間と労力の面でいくらかの経験を積んでから、後日確立されます。

    レジストラ認定の申請処理における ICANN の目標は、申請者から追加情報を取得するのに費やされる時間を除いて、申請が正式に提出されてから 30 日以内に措置を講じることです。 ICANN のプレジデントおよび CEO はこの目標が達成されなかったすべてのケースについて毎月理事会に報告します。

  3. 認定に最低限必要な資格に関する表明

  4. 認定の申請者は、認定の申請書の中で後述の セクション II.A に規定される資格を持っていることを 示して、レジストラとしての義務を履行できることを証明する必要があります。このような証明がされても、後述の セクション II.B に規定される、申請に不利に反映される様々な状況のいずれかが発生した場合、 ICANN はレジストラの認定を拒否する場合があります。認定の解除に関して、 ICANN は後述の セクション II.C で規定するとおり、レジストラ、または関連人物を永久にまたは一定期間、認定レジストラとして活動する資格を剥奪する場合があります。

    1. 資格

    2. レジストラ認定としての資格を得るため、申請者には以下が要求されます。

      1. 最初の申請をする申請者の場合、 ICANN が要求するビジネス能力 ( 経営、 コミュニケーション、情報システムを含む ) を現在持ち合わせていることを証明するか、認定下で活動を開始するまでに能力の向上が可能であることを 示す十分な情報 ( 詳細なビジネス プランなど ) を提出すること。 ICANN は、 申請者が以下の項目を実行可能かどうかを判断します。

        1. 申請者にレジストリへの安全で認証されたアクセスを提供する。

        2. 申請者が提出する妥当な量の登録情報を処理することが 可能な堅牢で柔軟性のある運営を提供する。

        3. セカンドレベル ドメイン ( 「 SLD 」 ) 保有者の登録データ 変更のリクエストに速やかに対応する。

        4. すべての SLD 保有者および登録データに関して、信頼で きすぐに使用できる日常データ バックアップとアーカイブを用意する。

        5. SRS とのすべての取引、対応、通信の電子コピーを、少なくとも登録契約期間中保管する。

        6. 申請者の業務に悪意のあるまたは予想外の障害が発生することを避けるための、情報システム セキュリティ手順を提供する。

        7. 認定契約下の申請者の義務を果たす。

        8. 申請者の顧客が、割り当てられたドメイン名の使用への 影響なしにレジストラを変更できる手順を提供する。

        9. 申請者が提出する、妥当な量の登録、更新、および顧客からの問い合わせに対応するための、資格を持つ従業員を十分な数用意する。 5 人以上のフルタイムの従業員が十分であるとみなされますが、状況に応じて十分であることが証明されればこれより少ない数の従業員でも受け入れられます。

        10. 顧客とレジストリ管理者に対するレジストラの義務が、 レジストラが廃業した場合も満たされることを確実にする。これには SLD 保有者がドメイン名の使用を継続可能であり、インターネットの稼動に悪影響が出ないことが含まれます。

        最初の認証の申請者は、監査済みの財務諸表、または公開証券を持つ会社の年次報告など、個別に検証されたまたは検証可能な申請者の事業内容を提出することで、上記の基準を満たすビジネス能力を現在持つことを証明することができます。認証下での活動開始前に能力を向上させることを示すために総括的なビジネス プランを提出する最初の認証の申請者に対して、 ICANN はプランの機密性を保証します。

      2. ICANN によって認証されたレジストラとしてすでに活動している申請者に関しては、既存のレジストラ事業において 1(a)-(j) の要件を満たしていることを証明する必要があります。

      3. 申請者が提示する登録の情報量が妥当であることを前提に、認証期間中有効で、申請者の誤った行為を原因とする損失に対してドメイン名保有者に妥当な補償を与えるのに十分な、企業総合賠償責任保険を取得する能力を持ち、実証することの同意を提示します。 50 万米ドル (US$500,000) 以上の限度額が十分であるとみなされますが、状況によって妥当な補償を提供することが証明される場合はこれより少ない額も受け入れられます。保険証 明書 は申請書類に含める必要はありませんが、認定を有効にする条件として提示する必要があります。

      4. 申請者が提示する登録件数が妥当であることを前提に、レジストラ事業を運営するのに十分な運営資本を持っていることを証明します。最初の認証の申請者については、申請者の名前で認証期間の開始時に即時に利用できる流動資本を調達する能力を証明します。 7 万米ドル (US$70,000) 以上の金額が十分であるとみなされますが、状況に応じて適切な運営資本を提供できることを証明すれば、これより少ない金額も受け入れられます。資本の 個別の検証の証拠 ( 保証銀行借入、保証信用限度額、または認識された財務情報 からの信用状など ) は、申請書類に含める必要はありませんが、認定を有効にする条件として提示する必要があります。既存のレジストラ事業を持つ、または既存のドメイン名再販事業をレジストラ事業に変更する予定を立てている申請者は、この事業のみに対する運営資本を示す、個別に検証 された財務ドキュメント ( 会計監査など ) を申請時に提出する必要があります。

      5. 申請時に、機能している既存の SLD ( または、 ISO-3166 国レベル ドメインで運営している場合は、サード レベル ドメイン ) があること。

    3. 不適格となる可能性のある事項

    4. ICANN は、資格の満たされる申請者でも、以下の理由に基づいて拒否することがあります。

      1. 申請または申請の付属資料に重大な偽り、重大な誤り、または誤解を与える内容があった場合。

      2. 重大な偽り、重大な誤り、または誤解を与える内容を含むと ICANN がみなした認定申請または申請の付属資料を申請者が前年に ICANN に提出していた場合。

      3. 申請者、または幹部、役員、マネージャ、または申請者の 5% を所有する ( または受益権を所有する ) 人物または実体に以下の項目があてはまること。

        1. 過去 10 年以内に、資金調達活動に関連して重罪または軽罪の有罪判決を受けたり、不正行為または受託者義務違反の 判決を受けたり、あるいは、これらの犯罪と実質的に同等と ICANN が見なすことが妥当であるという判決を受けたりした場合。

        2. 過去 10 年以内に、他者の資金の詐取または私的流用を伴う行為について、その法定住所の政府によって懲罰を受けた場合。

        3. 上記の (a) または (b) で述べた有罪判決、評決、または懲罰につながる可能性のある訴訟または監督官庁の手続きに現在関与している場合。

        4. ICANN によって課される以下の資格剥奪の対象であり、 申請の考慮時において当てはまること。

    5. 資格剥奪

    6. 認定を受けたレジストラまたはレジストリ管理者による、認定契約に記載される義務の違反に対処するために、 ICANN は、 ICANN の手段に従って、レジストラ、レジストリ管理者、幹部、役員、マネージャ、従業員、または所有者 ( 受益権所有者を含む ) から、 ICANN 認定のレジストラまたはレジストリ管理者としての資格を、永久にまたは一定の期間の間剥奪する場合があります。上記のセクション II.B.3.d で述べたように、資格剥奪対象者は、 ICANN 認定レジストラとの一定の種類の関与からも除外されます。

  5. 認定契約の条件および条項

  6. ICANN 認定を取得し、維持するための条件として、レジストラは ICANN と有効な認定契約を締結し、維持する必要があります。 ICANN および各レジストラが作成する書面による契約で定義される条件および条項は、以下の一般条項に準拠しています。

    以下に、導入が考慮される標準認定契約の条項の概要を示します。これはあくまでも 概要で、実装時にはより詳細な契約上の用語が使用されます。

    この契約の主要な規定には以下のものがあります。

    1. 認定 。契約期間中、レジストラは ICANN により、 .com 、 .net 、および .org TLD の レジストラ ( レジストリ内の SLD の追加および更新を含む ) として活動することが認定されます。

    2. レジストラの ICANN 名の使用 。レジストラには、契約期間中、 .com 、 .net 、および .org TLD のレジストラとして ICANN から認定を受けていることの表明に関して、非排他的で世界的なライセンスが与えられます。その他のいかなる ICANN 名の使用もこのライセンスでは許可されません。レジストラは本ライセンスを譲渡またはサブライセンス 許諾することはできません。

    3. SLD 保有者データのレジストリへの提出 。本契約期間中、以下が適用されます。

      1. .com 、 .net 、および .org の TLD 内のすべての SLD 登録の一部として、 レジストラは、 Network Solutions, Inc. ( 「 NSI 」 ) または ICANN が適切な TLD のレジストリ管理者として指名する他の実体に対して、 SLD 登録に 関する以下のデータ要素を提出します。

        1. 登録される SLD の名前。

        2. プライマリ ネームサーバーおよび SLD の任意のセカン ダリ ネームサーバーのインターネット プロトコル ( 「 IP 」 ) アドレス。

        3. それらのネームサーバーの対応する名前。

        4. レジストラの識別情報。および

        5. ICANN によって免除されない限り、登録の有効期間終了日。

      2. レジストラは SLD 保有者からデータ要素 C.1.b および c の更新を受け取ってから 2 営業日以内に、更新されたデータ要素を NSI または ICANN が適切な TLD のレジストリ管理者として指名する他の実体に提出します。

      3. ICANN から要求があった場合、 10 日以内に、レジストラは、レジストラがレジストリに置くすべてのアクティブな記録に関して、データ要素 C.1.a から d を含む電子データベースを ICANN が指定する形式で、 ICANN が 適切な TLD に指名する既存のまたは代理のレジストリ管理者に対して提出します。この提出は、レジストリに技術的障害が発生した場合、または認定レジストリ管理者に変更があった場合、レジストリを再構築可能にすることを目的としています。

    4. SLD 登録に関するデータへのパブリック アクセス 。本契約期間中、以下が適用されます。

      1. .com 、 .net 、および .org TLD 内のレジストリでレジストラがスポンサーであるすべてのアクティブな SLD 登録に関して ICANN が 時に応じて指定するデータ要素に関して、レジストラは、自身の費用でリアルタイム ベースで (Whois サービスなどを通して ) パブリック アクセスを提供します。 ICANN が指定するのでない限り、このデータには以下が含まれます。

        1. 登録される SLD の名前。

        2. プライマリ ネームサーバーおよび SLD の任意のセカンダリ ネームサーバーのインターネット プロトコル ( 「 IP 」 ) アドレス。

        3. それらのネームサーバーの対応する名前。

        4. レジストラの識別情報。

        5. 登録の有効期間終了日。

        6. SLD 保有者の名前と郵送先住所。

        7. SLD の技術担当者の名前、郵送先住所、電子メール アドレス、電話番号、および ( 該当する場合は ) ファックス番号。

        8. SLD の管理担当者の名前、郵送先住所、電子メール アドレス、電話番号、および ( 該当する場合は ) ファックス番号。

        9. SLD のゾーン担当者の名前、郵送先住所、電子メール アド レス、電話番号、および ( 該当する場合は ) ファックス番号。

        10. 登録される SLD 名に関して Whois データに含める必要のある注記。

      2. レジストラは、データ要素 D.1.b から j の更新を SLD 保有者から受け取ったら、セクション D.1 で説明する、パブリック アクセスに使用するデータベースを速やかに更新します。

      3. レジストラは、セクション D.1 で説明されるパブリック アクセスを提供する義務を、別の実体に委託することができます。この場合、 ICANN から請負先の認可と請負条件に関して事前に書面による承認を得る必要があります。外部委託をする場合にも、レジストラは適切なアクセス提供に関 して完全に責任を負います。

      4. セクション D.1 で説明されるリアルタイムのパブリック アクセスはレジ ストラ以外の実体によって提供されるべきであると ICANN が判断した場合、 レジストラは、レジストラがスポンサーであるすべてのアクティブな SLD 登録について、最新のデータ要素 D.i.b から j を ICANN が指定する電子 形式で ICANN がアクセスの提供を指示した実体に提供します。データは、 ICANN がそのようなプロバイダを指名してから 10 日以内に提供されます。その後、 ICANN によるプロバイダの指名が有効である限り、レジストラは新しい SLD 登録のデータ要素 D.1.a から j と登録データに加えられた更新を、 ICANN によって規定された電子形式で指定プロバイダに速やかに提供します。指定 プロバイダへのデータ提供の費用はレジストラ負担となります。

      5. 該当する法規制を遵守するため、またはその他の理由で、 ICANN は レジストラが一般に公開する SLD 登録に関するデータに制限を設ける場合があります。このような制限を ICANN が設ける場合、レジストラはそれに従うものとします。

    5. SLD 保有者および登録データの保持

      1. 認定契約の期間中、レジストラは、 .com 、 .net 、および .org TLD のレジストリ内でレジストラがスポンサーするアクティブな SLD 登録について、 更新したデータ要素 D.1.a から j を含む自身の電子データベースを管理します。

      2. 契約期間中、およびその 3 年後まで、レジストリ管理者および SLD 保有者との取引に関するレジストラは以下の記録を保管します。

        1. 電子形式による、レジストリに提出されたすべての登録データ(更新を含む)の提出日時および内容。

        2. 電子、文書、またはマイクロフィルム形式の、実際のまたは見込まれる SLD 保有顧客との、オーダー テンプレートを含むすべての書面による通信。

        3. 電子的形態による、すべての支払いと払い戻しの日付と 金額を含む、レジストラと SLD 保有顧客との全口座の記録。

        レジストラはこれらの記録を妥当な通知の上での ICANN による検査において閲覧可能にします。

    6. データに関する権利 。レジストラは、レジストラから任意のレジストリへ提出されるすべての SLD 登録に対するデータ要素 C.1.a から c および D.1.a から c のすべての所有権または排他的使用を否認します。レジストラは、 .com, .net, および .org の TLD で スポンサーするアクティブな SLD 登録に関するデータ要素 C.1.d から e および D.1.d から j に ついての権利を主張することが許可され、次のライセンスが対象となります。 (1) 世界中で ICANN のためにまたは ICANN の代わりにこれらのすべての権利を行使するための 非排他的で取り消し不可の無償ライセンス。このライセンスは、契約が解除された場合、または更新なしに契約期限が切れた場合、 ICANN が認定する他のレジストラにサブラ イセンス許諾される場合があります。 (2) Whois または同様のサービス内でデータ要素 D.1.a から j を使用および公開するための、 . 非排他的で取り消し不可の無償ライセンス。 ICANN は、 (2) のライセンスの要件を書面によって放棄する権限があります。

    7. データ エスクロー 。契約期間中、日常ベースまたは ICANN が時に応じて指定する同様のスケジュールで、レジストラは ICANN または ICANN が指定する独立したエスクロー エージェントに、前述のセクション E.1 で説明するデータベースの電子コピーを ICANN が指定する形式で提出します。エスクロー データは、この契約が解除されるか、更新なしに期限切れになった場合にのみデータが使用されることを規定するエスクロー契約に基づいて ICANN またはエスクロー エージェントによって保持されます。

    8. 他のレジストラとの公正な競合 。レジストラは、 .com 、 .net 、または .org TLD のレジストリ管理者でもある場合、以下の手順を遵守することで、認定されたすべてのレジストラがその TLD に対して平等にアクセスできることを確実にします。

      1. レジストラ運用の際、レジストリ管理者は、他のレジストラがレジストリ内に追加したか最後に更新した、登録の有効期限終了日に関するデータに対するアクセス権を持たず、データの使用もしません。

      2. レジストラ運用の際、レジストリ管理者は、レジストリ活動 ( 追加される 初期登録数、更新数、アップデート数など ) のレベルに関するデータに対して他のレジストラと比較して早期またはより広範囲のアクセス権を持ちません。

      3. レジストリは、認定レジストラから受け取った初期 SLD 登録が先着順に割り当てられ、既存の SLD 保有者が希望する認定レジストラを通して登録の更新が可能であるように管理されます。

      4. レジストリは、 SLD 保有者承認を持つ認定レジストラが、他のレジストラによってレジストリに追加または更新された SLD 登録のスポンサーシップを引き継ぐことが許可されるように管理されます。

    9. レジストリ管理者による、レジストラに適用されるプライバシー要件の対応 。レジストラは、 .com 、 .net 、または .org TLD のレジストリ管理者でもある場合、以下の要件に従って公平な情報運営の一貫した適用を推進し、レジストラが SLD 登録データをレジストリへ提出する際に SLD 保有者に対するプライバシー義務を遵守することを促進します。

      1. レジストリ管理者は、各レジストラに対して以下の通知を提供します。

        1. レジストラが提出する必要のある、識別された、または 識別可能な人物に関するデータ ( 個人情報 ) の目的。

        2. レジストラによって提出される個人情報の受領者、または受領者のカテゴリ。

        3. レジストラによって提供され、レジストリで管理される 個人情報がアクセスおよび必要な場合は訂正される方法。

      2. レジストリ管理者は、レジストラ - レジストリ管理者間契約を通して、レジストリはレジストラによって提供された個人情報を、その目的およびレジストラに通知を送付した他の制限に抵触するような方法で処理しないことに同意します。

      3. レジストリ管理者は、レジストリ - レジストリ管理者間の契約を通して、レジストリはレジストラから提供された個人情報を紛失、誤用、不正なアクセスまたは開示、変更、破棄から保護するための妥当な事前措置を講じることに同意します。

    10. SLD 保有者との取引を含む商取引

      1. ICANN が DNS レジストラに対する行動規範を採択または承認する場合、レジストラはその規範に遵守します。

      2. レジストラは、適用される法および政府規制を遵守します。

      3. レジストラは、レジストラが認定されたレジストリに対し、そのレジストリに認定された他のレジストラよりも優位なアクセスが与えられていることを、実際のまたは見込まれる SLD 保有者に表明しません。

      4. レジストラは、登録料の支払いを受け取ったことを認識するまで SLD 登録をアクティブにしません。クレジット カードまたは支払いに関する 妥当な保証を提供するその他の機構への課金はこの目的に十分です。

      5. レジストラは、一定の期間のみ SLD を SLD 保有者に登録します。登録期間の終了時に、 2 回目の通知またはリマインダで指定された期間内に 更新料が支払われなかった場合、登録はキャンセルされます。

      6. レジストラは、認定されるレジストリに、 SLD 名の追加または更新の 際に有効な、除外 SLD 名の ICANN 承認リストまたは仕様に反する形で SLD 名を追加または更新しません。.

      7. レジストラは、レジストラと電子形態または書面による登録契約を締結 することをすべての SLD 保有者に義務付け、少なくとも以下の条項を含めます。

        1. SLD 保有者は、正確で信頼できる以下の連絡先情報をレジ ストラに提供し、 SLD 登録期間中に速やかに更新します。 SLD 保有者がいる場合は氏名、郵送先住所、電子メール アドレス、電話番号、およびファックス番号、 SDL 保有者が組織、協会、または企業の場合は連絡目的に指名された担当者の名前および上記のセクション D.1.b 、 c 、 f から j に示されるデータ要素。

        2. SLD 保有者が不正確で信頼できない情報を故意に提供した場合、 レジストラに提供された情報を速やかに更新しなかった場合は、 SLD 保有者とレジストラの契約の実質的な違反となり、 SLD 登録 をキャンセルする根拠になります。

          技術、管理、およびゾーン担当者の連絡先情報が適切で、 SLD に関する問題が生じた場合に速やかな解決を促進するものであることを前提に、 SLD 保有者 (ISP など ) は、 SLD と関連する自身の連絡先情報に、匿名を希望する第三者にライセンスを与える使用の目的を定義できます。この規定に基づいて SLD の使用をライセンスする SLD 保有者は、 SLD の不正な使用が 原因となる損害が生じた場合、ライセンシーの情報を当事者に開示して損害の妥当な証拠を提示するのでない限り、かかる損害の責任を負います。 [N.B. この規定は公開されている レジストラ認定契約 で詳細が述べられています。]

        3. レジストラは各 SLD 保有顧客に以下を示す通知を発行します。

          1. 識別されたまたは識別可能な人物に関して申請者から集められたデータ ( 「個人情報」 ) の目的。

          2. データの受信対象者または受信者対象者のカテゴリ (レジストリ管理者およびレジストリからデータを受け取る他の受信者を含む)。

          3. 必須データか任意データかの区別。

          4. データ対象者が、自らに関するデータにアクセスする、または必要な場合は訂正を加える方法。

        4. SLD 保有者は、セクション J.7.b で言及されているデータ 処理に同意します。

        5. SLD 保有者は、前述のセクション J.7.b で説明する内容と同等の通知を、個人情報が SLD 保有者によってレジストラへ提供される、第三者である個人へ送付し、また前述のセクション J.7.c で説明する内容と同等の同意をかかる第三者である個人から SLD 保有者が取得したことを表明します。

        6. レジストラは、 SLD 保有者から収集した個人情報を、上記のサブセクション J.7.b に従って SLD 保有者に通知を送付した目的および他の制限に抵触するような方法で処理しないことに同意します。

        7. レジストラは、妥当な事前措置を講じて、個人情報の紛失、誤用、不正なアクセスまたは開示、変更、破棄を防止することに同意します。

        8. SLD 保有者は、 SLD 保有者が知り得る限り、 SLD 名の登録も SLD 名の直接または間接的な使用においても第三者の法的権利を侵害していないことを表明します。

        9. SLD 名の使用に関連したり使用から生じる紛争の裁定は、他の適用可能性がある裁判権を侵害することなく、( 1 ) SLD 保有者の法定住所があり( 2 )レジストラが所在する管轄裁判所に委ねるものとします。

        10. SLD 保有者は、 SLD 名の登録は ICANN の手順に従って、または ICANN が承認するレジストラやレジストリ管理者手順に従って、( 1 )レジストラまたはレジストリ管理者による名前の登録の間違いを訂正するか( 2 ) SLD 名に関する紛争の解決を図るため、保留、キャンセル、または譲渡の対象となることに同意します。

      8. レジストラは、レジストラがスポンサーする SLD 登録に関連する連絡先情報についての誤りに関して任意の人物から通知があった場合、妥当な手段を通してその誤りを検証および修正します。

      9. レジストラは、本契約期間中レジストラのレジストラ事業から生じる 責任を補償する、上記のセクション II.A.3 で記載されている最低限度額の営利賠償責任保険を契約し維持します。

    11. ドメイン名の紛争の解決 。本認定契約期間中、レジストラは、 SDL 名に関する紛争の解決のためのポリシーと手順を実施します。 SLD 名に関する紛争の解決に対するポリシーまたは手段を ICANN が定義し、その条項にレジストラが適用される場合、レジストラはそのポリシーまたは手段に遵守します。

    12. 認定料金 。認定の条件として、レジストラは ICANN に認定料金を支払います。これらの料金は固定料金および各種の料金から構成されます。初期は、 1 年期間の固定料金は 5000 米ドル (US$5,000.00) となります。固定料金の支払いは、レジストラが初期の 認定契約を締結したときおよび各更新を実施した時が期限となります。各種の料金は、 .com 、 .net 、および .org レジストリに 1999 年 7 月 1 日以降にレジストラが追加または 更新した SLD 登録の数によって決まり、月ごとの支払いとなります。 1999 年 7 月に開始 した契約期間中、各月の最後の日の 5 日以内に、レジストラはその月の間にレジストラがさきのレジストリに追加または更新したすべての登録の期間合計 ( 年単位 ) を示す会計を ICANN に提出します。会計が ICANN に提出されるとき、レジストラは ICANN にその合計と ICANN によって時に応じて指定される料金の積を支払います。この料金は 2000 年 12 月 31 日まで各登録年につき 1 米ドル (US$1.00) を超えることはありません。 ICANN はレジストラに妥当な通知を行い、独立系の第三者がレジストラの帳簿と記録を監査することによりレジストラが提出した会計処理を検証します。

    13. 契約解除 。 ICANN は、次のいずれかの場合、有効期限が終了する前に認定契約を 解除できます。

      1. レジストラが書面により契約終了を要求した場合。

      2. レジストラの認定申請または申請の付属資料に重大な偽りや誤解を与える内容があった場合。

      3. 前述のセクション II.B.3 で言及される、認定に不適格な状況がレジストラまたは関連人物に当てはまる場合。

      4. ICANN がレジストラに契約違反の通知を発行してから 30 日以内にレジストラが違反を解決できない場合。

      5. レジストラが、インターネットの安定性または運用整合性を危うくすると ICANN が妥当に判断する行為をした場合。

      6. レジストラがレジストラとしての事業を停止した場合。

      7. レジストラが破産または支払い不能に陥った場合。

      8. 認定契約は、前述の 1 から 6 に該当する状況の場合、レジストラに対して 15 日前に書面通知を送付した後解除できます。その間、レジストラは、本契約の解除の妥当性を裁定するための仲裁手続きを後述のセクション O に従って開始できます。インターネットの安定性の確保または第三者の保護のため、行動を起こすことがが緊急に必要であることを ICANN が 判断した場合、レジストラの認定を、 15 日間の通知と同時に、または要求された仲裁が完了するまで、即時に中断することがあります。前述の 7 に該当する場合、本契約はレジストラへの通知と同時に解除されることがあります。

    14. 契約期間と更新 。認定契約の初期期間は、早期に解除されない限り、 1 年となります。レジストラが認定継続を希望する場合、認定更新を申請することができます。その時点で有効な認定要件を満たしていれば、更新の資格が与えられます。認定更新について、レジストラは新規認定契約に署名することで、更新時に有効な該当する ICANN 認定契約の条項と条件 ( 期限切れになる認定契約とは異なる場合があります ) に同意することを確定します。

    15. 認定契約に基づく紛争の解決 。 ICANN がレジストラの認定の更新に失敗したことを含めた、認定契約の下で発生する紛争は、国際紛争の解決を目的に設立された仲裁機 関の規定の下で解決されます。 ICANN が関与する、認定契約をめぐる訴訟 ( 仲裁報酬の履行など ) が発生した場合、かかる訴訟の裁判籍および独占的裁判地は、米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡の法廷とします。ただし、各当事者は、ロサンゼルスに位置 する裁判所での判決を、任意の管轄裁判籍の任意の法廷で履行する権利も有します。

    16. 契約違反の金銭的救済の制限 。本契約の違反に基づく ICANN による累積した金銭的な法的責任は、本契約に従ってレジストラが ICANN に支払った認定料金の額を超えることはありません。本契約の違反によってレジストラが ICANN に対して負う金銭的な法的責任は、本契約で ICANN に支払うべき認定料金に制限されます。 ( この制限は、認定に関してレジストラが誤った表明をしたことにより発生した責任には適用されません。 ) いずれの当事者も、契約違反に伴う間接損害または付随的損害の責任を問われることはありません。

  7. 共有登録システムのフェーズ 1 ( テストベッド フェーズ ) に対するレジストラ認定 プログラム

  8. フェーズ 1 テストベッドへの参加を希望する申請者はすべて、前述のセクション II で 説明される、後期フェーズで稼動するレジストラに一般的に適用される認定要件を満たしており、前述のセクション III で要約される条項を含む認定契約を締結する必要があり ます。フェーズ 1 テストベッドの参加を考慮されるには、申請者は認定申請内にフェーズ 1 への参加を希望することを記入し、追加の申請処理の費用を負担するために、前述のセクション I で言及される申請手数料 2500 米ドル (US$2500) を支払う必要があります。

    加えて、フェーズ 1 のテストベッドの成功を確実にするために、フェーズ 1 に参加するレジストラントは、 ICANN と補足契約を締結し、以下を表明する必要があります。

    1. NSI との提携、および ISI のレジストリ管理事業や他のフェーズ 1 レジストラと緊密に協力するために必要な、高度な技術的およびエンジニアリング サポートを提供すること。

    2. ICANN および 米国政府にテストに関する作業情報を、テスト完了後から 30 日以内に書面で提出すること。

    3. テストに参加しなかった認定レジストラが、テスト結果およびそのほかの関連する技術データを、テスト終了後 30 日以内に ICANN によって開催される会合を通して妥当に入手できるようにすること。

    フェーズ 1 への参加を希望する有資格申請者が 5 件以上ある場合、 ICANN は以下の基準に基づいて参加者を選択します。主要な選択基準は次のとおりです。

    1. 申請者がフェーズ 1 のテストをサポートするのに技術的および事業上の能力を持つこと、また SRS のテストの成功を確実にするために、リソースへ全力を投じ、必要に応じて緊密に協力する意思を証明したこと。

    2. ICANN がフェーズ 1 参加者の追加の選択基準として考慮する項目は以下のとおりです。

    3. 申請者の参加を通した貢献が、レジストラ サービスでの早期の堅牢な競合の導入につながること。

    4. 申請者の参加の度合いにより、登録サービスの可用性が、地理的領域にお いて、または申請者が参加しなかった場合は適切に処理される可能性の低い、見込まれるドメイン名レジストラントのカテゴリにおいて向上すること。

    5. 申請者の参加の度合いにより、ビジネス モデル ( 非営利モデルも含む ) の多様性およびレジストラ サービスの提供種類が豊かになること。

Domain Name System
Internationalized Domain Name ,IDN,"IDNs are domain names that include characters used in the local representation of languages that are not written with the twenty-six letters of the basic Latin alphabet ""a-z"". An IDN can contain Latin letters with diacritical marks, as required by many European languages, or may consist of characters from non-Latin scripts such as Arabic or Chinese. Many languages also use other types of digits than the European ""0-9"". The basic Latin alphabet together with the European-Arabic digits are, for the purpose of domain names, termed ""ASCII characters"" (ASCII = American Standard Code for Information Interchange). These are also included in the broader range of ""Unicode characters"" that provides the basis for IDNs. The ""hostname rule"" requires that all domain names of the type under consideration here are stored in the DNS using only the ASCII characters listed above, with the one further addition of the hyphen ""-"". The Unicode form of an IDN therefore requires special encoding before it is entered into the DNS. The following terminology is used when distinguishing between these forms: A domain name consists of a series of ""labels"" (separated by ""dots""). The ASCII form of an IDN label is termed an ""A-label"". All operations defined in the DNS protocol use A-labels exclusively. The Unicode form, which a user expects to be displayed, is termed a ""U-label"". The difference may be illustrated with the Hindi word for ""test"" — परीका — appearing here as a U-label would (in the Devanagari script). A special form of ""ASCII compatible encoding"" (abbreviated ACE) is applied to this to produce the corresponding A-label: xn--11b5bs1di. A domain name that only includes ASCII letters, digits, and hyphens is termed an ""LDH label"". Although the definitions of A-labels and LDH-labels overlap, a name consisting exclusively of LDH labels, such as""icann.org"" is not an IDN."