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AGP (登録猶予期間)制限ポリシー

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すべての翻訳されたコンテンツおよび文書の英語版が公式版であり、英語以外の言語の翻訳版は情報提供のみを目的として作成されたものです。

登録猶予期間(「AGP」)は、AGPを実施したすべてのgTLDオペレーター(以降「オペレーター」)に対して制限を課します。具体的には、次の通りです。

  1. 所定の月において、オペレーターは、ICANN認定レジストラ(以降「レジストラ」)に対し、 (i) かかる月におけるレジストラの実質新規登録の10%(オペレーター契約書の月次報告要件に定義されている通り、1年間から10年間までの登録を純増加数合計として計算)、または(ii)ドメイン名50個のうちいずれか大きい方を超過したドメイン名は、AGP中に削除しても返金されません。ただし、オペレーターにより例外が認められている場合は除きます。
  2. レジストラは、特別な状況を証明する文書がある場合、特定の月においてこの制限の適用を免除するよう、オペレーターに要求することができます。上記免除を要求するレジストラは、名前が削除された時点で、どのような事情でこうした特別な状況を知らず、合理的に知ることができず、かつレジストラの支配が及ばない範囲であったことについて、オペレーターに対して書面で確認する必要があります。免除の承認はオペレーターの独自かつ公正な裁量にて行われますが、同じレジストラに対して定期的に「特別な状況」が繰り返し発生する場合は「特別」とみなされません。
  3. ICANNへのその他の報告要件に加え、各オペレーターは、免除を申請した各レジストラについて、特別な状況の種類についての簡単な説明と措置、オペレーターによる承認または否認の判断と共に明記します。

登録猶予期間(AGP)制限ポリシー実施上の注記

この概要は、AGP制限ポリシー(「ポリシー」)の実施とgTLDオペレーター(以降「オペレーター」)とICANN認定レジストラ(以降「レジストラ」)への影響に関する情報を提供することを目的としています。

登録猶予期間 (AGP)

猶予期間とは、gTLDレジストリ操作後、その操作を撤回でき、クレジットがレジストラに発行される所定のカレンダー日数のことです。登録猶予期間(AGP)は一般にドメイン名の登録後5日間です。AGPは一部のgTLDレジストリ契約書では契約期間として表示されますが、すべてではありません。

現在、レジストラを通してドメイン名を登録する場合、このレジストラは登録後最初の5日間(登録猶予期間またはAGP)にいつでもドメイン名を削除し、オペレーターから登録費用の全額を受け取ることができます。この段階でレジストリによりドメイン名が削除されると、あらゆる登録者があらゆるレジストラを通して即座に登録できるようになります。

AGPはレジストラおよび登録者書き間違いやその他のミスおよび何らかの不正な登録から生じたドメイン名の登録を無料でキャンセルできるように設けられています。

オペレーターへの影響

オペレーターがレジストリ契約書にAGPを記載している場合(一部のオペレーターは契約書の性能仕様に関する添付文書にAGPを定義しています)、本ポリシーはこの機能の適用に影響し、かつ制限します。この新ポリシーを導入する前に、すべてのオペレーターは、アクティブなレジストラ全員にAGP返金制限の変更について30日前に通知する必要があります。この通知は新ポリシーの正式な発表後21日以内に実施し、オペレーターはその後可能な限り迅速にポリシーを実施する必要があります。ただしいかなる場合も2009年3月31日までとします。ポリシーの実施につき、オペレーターは、ポリシーで設定された制限値を超過するAGPの削除について、レジストラに返金できなくなります。ただし、オペレーターにより免除が認められている場合を除きます。

オペレーターは、登録費用の返金が行われなかったすべての取引について、レジストリレベルの料金をICANNに支払う義務を負います。オペレーターは、要求が提出された月の翌月最終日までにすべての免除要求を処理および決定しますが、稀に免除審査および決定が30日を超える場合もあります。

本ポリシーでは、オペレーター契約書の月次報告要件に定義された通り、実質新規登録1年間から10年間の純増加数合計数として定義します(つまり1年間の新規登録と10年間の新規登録はそれぞれ1つの新規登録として計算されます)。

報告要件

月次報告書に報告期間におけるレジストラ毎のAGP削除数合計(削除猶予ドメインとも呼ばれます)の記載が義務付けられているオペレーターは、引き続きそれを実施します。AGPを提供し、現在AGP削除数の情報を月次報告書に記載していないオペレーターは、報告書に次を追加する必要があります。

  • この情報がオペレーターの月次報告要件に現在定義されていない場合はAGP削除数(削除猶予ドメイン)

本ポリシーのおよびレジストラがAGP制限から所定の月にオペレーターから免除を求める規定の実施により、オペレーターに新たな報告要件が生まれます。オペレーターはすべての免除要求に関する文書の複写を少なくとも1年間は維持し、ICANNスタッフから確認の要求があった場合、それを提出する必要があります。また、オペレーターは免除要求に関する情報を月次報告の一部としてICANNに提供する必要があります。この情報はコンマまたはパイプ区切り値形式のレポートの追加コラムまたはWord形式の概要ドキュメントとして提出する必要があります。ICANNは、新しいポリシーの実施に関する経験から、データ提出に関する標準形式を採用する場合があります。免除要求報告には各レジストラについて次の情報を含める必要があります。

  • 免除要求数
  • 承認した免除数
  • 承認した免除要求の影響を受けた名前数

免除要求

レジストラは、特別な状況を証明する文書がある場合、所定の月にオペレーターに免除を要求することができます。本ポリシーには、免除の承認はオペレーターの独自かつ公正な裁量にて行われることが記載されています。特別な状況の定義はオペレーターの責任ですが、定期的に「特別な状況」が繰り返し発生する場合は「特別」とみなされません。パブリックフォーラムのいくつかのコメントには、「特別な状況」および「定期的な繰り返しの発生」という用語について、さらなる具体性を求めるものがありました。パブリックフォーラムでコミュニティのコンセンサスがなく、以前、GNSO評議会でこの事案について検討したとき、スタッフはいずれの用語にもより具体的な定義を示すことに消極的でした。また、スタッフはさらなる具体性を示すことにより、この新しいポリシーを悪用しようとする当事者にセーフ・ハーバーを設けることになると懸念していました。免責の処理について当初オペレーターにより柔軟なアプローチができるようにすることで、悪用を防止する可能性が高いと信じられています。そして、特定の悪用行為によりより具体的な用語の定義が必要とされる場合、この新ポリシーに将来的な調整が行われます。

オペレーターが維持する免除要求に関する文書には、少なくとも以下の情報が必要です。

  • レジストラ名とIANA ID番号
  • 要求日
  • 特別な状況/要求の理由
  • 影響するドメイン名数
  • 影響する名前一覧
  • 免除要求に対する最終判断とその根拠

ICANNは、AGP削除行為の解析およびGNSOへの報告要件のため、免除要求に関する文書の複写を要求する場合があります。ただしICANNへのレジストリ報告書に適用される同じ機密性制限の対象となります(つまり、レジストリおよびレジストラ特有の情報は、一般またはGNSOコミュニティには、該当する報告期間後3か月間は提供できません)。要求を受けると、オペレーターは10日以内にICANNに免除要求に関する文書を提供します。

オペレーターの月次報告書と一緒に提出した免除要求に関する情報は、現在月次報告書に適用されているものと同じ機密レベルで処理します。オペレーターの報告書をICANNのWebサイトに投稿するの3ヵ月間は継続されます。

レジストラへの影響
本ポリシーの有効日の通知後、通常の業務中にAGP削除を処理するすべてのレジストラは、本ポリシーの対象となり、本ポリシーで設定された制限値を超えるAGP削除について返金を受けられなくなります。ただし、レジストラが免除を要求し、オペレーターにより承認された場合を除きます。レジストラは免除要求の検討に必要な情報を提供する義務があります。

登録費用

本ポリシーの実施につき、レジストラは、新規登録のうちAGP中に削除されたドメイン名が所定の月においてトップレベルのドメインあたり10%または最大AGP削除数50個のいずれかを超過した場合、登録費用の返金をオぺレーターから受けられなくなります。ただしオペレーターにより免除が承認されている場合を除きます。例えば、あるレジストラは、所定の月にTLDの実質新規登録数が1,000件あり、オペレーターの自動デビット決済額が$6,000(1ドメイン登録あたり$6の計算)で、AGP削除件数が250の場合、このレジストラはAGP削除100件の$600の返金を受けることができます(新規登録1,000件の10%、ドメイン名登録あたり$6)。このレジストラは当該月に「超過」した150件の削除について$900の返金は受けられません。本ポリシーの実施前であれば、レジストラはAGP中に削除されたすべての名前について全額返金を受けることができました。

明瞭にするため、レジストラが支払った登録費用の返金を受けられるAGP削除数は一か月あたりの各TLDを基に計算されます。つまり、各レジストラは名前が管理されている各TLDにつき、所定の月のAGP削除制限数まで返金を受けることができます。さらにAGP削除数は、当月の実質新規登録数合計の単位あたりベースで計算され、各実質新規登録の期間や期間数は考慮されません(つまり1年間の新規登録と10年間の新規登録はそれぞれ1つの新規登録とみなされます)。

免除要求

本ポリシーは、レジストラがAGP中に行われた超過の削除に関する登録費用について、オペレーターに免除を要求できるようにします。レジストラは、ドメイン名の削除後、当該月の最終日までに少なくとも以下の情報をオペレーターに提出する必要があります。

  • レジストラ名
  • IANA ID番号
  • 要求日
  • 名前が削除された日付
  • 削除された名前の数
  • 影響する名前一覧
  • 特別な状況/要求の理由
  • 免除要求の情報がレジストラの知る限り正しいこと宣言した文

オペレーターは免除要求の処理にさらなる情報を求める場合があります。

各レジストラは免除要求において、、要求の根拠となる具体的な特別な状況について説明し(関連文書を添付)、名前を削除した時点で、特定の特別な状況を知らなかったこと、合理的に知り得なかったこと、かつレジストラの支配が及ばない範囲であったことについて、その事情を説明する必要があります。たとえば、ソフトウェア開発中の予期せぬ欠陥は、必ずしもレジストラの支配の範囲とはみなされません。

免除要求の提出により要求の承認が見込まれるわけではありません。免除要求の承認はオペレーターの独断かつ公正な裁量で行われます。

ICANNスタッフへの影響

進捗の監視

ICANNはオペレーターの月次報告書を収集・解析し、実質新規登録数とAGP削除数ならびに登録免除要求数に関する情報を追跡します。ICANNはこの情報を要約し、本ポリシーの実施後2年間、6か月毎にGNSOへそれを報告します。ただしICANNへのレジストリ報告書に適用される同じ機密性制限の対象となります(つまり、レジストリおよびレジストラ特有の情報は、一般またはGNSOコミュニティには、該当する直近の報告期間後3か月間は提供できません)。ステータス報告書には、ICANNのWebサイトで一般公開されているオペレーターの月次報告書から、登録およびAGP削除数に関する情報の統計が記載されています。オペレーターの月次報告書は、契約上の理由から、報告書が関連する月の最終日から3ヵ月間機密が維持されます。ICANNは、ICANN取締役会の要求により、情報が存在する場合、より高い頻度で報告書を提出することができます。ただしかかる情報は、上記に記す通り、ICANNへのレジストリ報告書に適用される同じ機密性制限の対象となります。GNSOへの報告書はICANN.orgまたはGNSO Webサイトに一般公開されます。GNSOへの半期報告書にはそれぞれ、スタッフが次の情報を記載します。

  • オペレーターの名前および本ポリシー実施の有効日。
  • 各オペレーターから各月の実質新規登録数とAGP削除数(すべてのレジストラを合わせた集計ベース)。
  • ポリシー実施済みのオペレーターについては、報告期間中に提出したすべての免除要求の審査と各要求に対するオペレーターの対応(承認または否認)とその根拠。
  • 特別な免除の要求を繰り返し申請するレジストラの名前とそうした免除の理由
  • ポリシーのAGP削除への影響について統計的情報この統計にはオペレーターによる月あたりのAGP削除数についての詳細情報を含めます。この統計では現在および過去6ヵ月間のAGP削除に関する情報を比較します。ここで表示される情報は、ICANNへのレジストリ報告書に適用される同じ機密性制限の対象となります(つまり、レジストリおよびレジストラ特有の情報は、一般またはGNSOコミュニティには、該当する直近の報告期間後3か月間は提供できません)。
  • 新ポリシーの実施の影響と考えられるオペレーターおよび/またはレジストラによる予期せぬ行為の所見について示したスタッフによる概要と分析。
  • 報告期間中に確認された行動または行為を基に、GNSOは本ポリシーに特定の修正を行うべきかどうかを示したスタッフによる勧告。

最初の半期報告書は2009年6月30日にまでに作成し、発表される予定です。

GNSO評議会への半期報告書に加え、ICANNのスタッフは、その期間の通常会議および呼び出し時にいつでもGNSOに実施の最新情報を提供いたします。最新情報にはポリシーを実施したか、または実施の通知を行ったオペレーターを明示し、前の月の報告期間において、本ポリシーのAGP削除に対する影響を記した概要を含めます。

コンプライアンス

ICANNのコンプライアンス部門は、オペレーターがレジストリまたはスポンサー契約に従ってポリシーを実施し、それに準拠しているかについて、および月次報告書に免除要求に関する必要な情報が含まれているかについて監視し、1年に1度監査します。ICANNがオペレーターによるレジストラの不平等な扱いに疑問を持った場合(同じ月に同一の要求がなされたものの、異なる結果となった場合など)、その事案を調査します。さらに、ICANNがオペレーターはポリシーの目的を悪用していると判断した場合、その事案は徹底的に調査され、必要であれば適切な措置を実施します。

ポリシーの成果に関する評価

本ポリシーの目的は、AGPプロセスへの修正によりドメインテイスティングとして知られる行為を制限することです。

2年間の報告義務期間の終わりに、ICANNは本ポリシー実施日までに、結果の概要報告書をGNSOに提出します。この概要報告書は、半期報告書と類似していますが、全24ヵ月の報告期間を網羅し、実施と監視段階から得られた結果と経験について示し、本ポリシーの全体的な有効性の評価についてGNSOに報告します。

Domain Name System
Internationalized Domain Name ,IDN,"IDNs are domain names that include characters used in the local representation of languages that are not written with the twenty-six letters of the basic Latin alphabet ""a-z"". An IDN can contain Latin letters with diacritical marks, as required by many European languages, or may consist of characters from non-Latin scripts such as Arabic or Chinese. Many languages also use other types of digits than the European ""0-9"". The basic Latin alphabet together with the European-Arabic digits are, for the purpose of domain names, termed ""ASCII characters"" (ASCII = American Standard Code for Information Interchange). These are also included in the broader range of ""Unicode characters"" that provides the basis for IDNs. The ""hostname rule"" requires that all domain names of the type under consideration here are stored in the DNS using only the ASCII characters listed above, with the one further addition of the hyphen ""-"". The Unicode form of an IDN therefore requires special encoding before it is entered into the DNS. The following terminology is used when distinguishing between these forms: A domain name consists of a series of ""labels"" (separated by ""dots""). The ASCII form of an IDN label is termed an ""A-label"". All operations defined in the DNS protocol use A-labels exclusively. The Unicode form, which a user expects to be displayed, is termed a ""U-label"". The difference may be illustrated with the Hindi word for ""test"" — परीका — appearing here as a U-label would (in the Devanagari script). A special form of ""ASCII compatible encoding"" (abbreviated ACE) is applied to this to produce the corresponding A-label: xn--11b5bs1di. A domain name that only includes ASCII letters, digits, and hyphens is termed an ""LDH label"". Although the definitions of A-labels and LDH-labels overlap, a name consisting exclusively of LDH labels, such as""icann.org"" is not an IDN."