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私がICANNアジア太平洋ハブを率いた最初の90日

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私がICANNのバイスプレジデント兼アジア太平洋(APAC)ハブのマネージング・ディレクターに就任してから90日が経ちました。そこでこの機会を借りて、さまざまな活動に奔走した3か月を振り返りたいと思います。

グローバル展開

先日投稿したブログ記事で2016年がなぜ転機の年なのかを強調して説明しました。それに関連しますが、マラケシュで開催された第55回ICANN公開会議では、間もなく最高経営責任者(CEO)に就任予定のGöran MarbyがICANNコミュニティに紹介されました。現在、ICANNのスタッフとコミュニティは共に、Göranが5月下旬に正式に仲間入りすることを楽しみにしています。

私たちICANNコミュニティは3月10日、IANA機能の監督権移管およびICANNの説明責任強化に関連した一連の提案を、米国政府の審査のため提出しました。そして現在は、米国電気通信情報局(NTIA)の設定した基準に従って米国政府が行っている審査の結果を待っているところです。提案が承認された場合、NTIAとICANNの間で締結している契約が期間満了となる2016年9月までに、提案内容の実装フェーズが完了する見込みです。

APACコミュニティのみなさまにはIANAの監督権限移管とICANNの説明責任強化に関する検討に積極的にご参加いただき、大変ありがたく思っております。これまでは、インターネット管理に関する分野でAPAC地域が議論に影響を与えていないなどと評されることがありました。しかし以下の通り、今や私たちの地域が積極的な役割を果たす自信を持つようになり、その準備も整ってきていることが統計で示されています。

  • 世界5地域のうち、IANA監督権限移管調整グループの検討に対するAPAC地域からの参加の割合は17%、ICANN説明責任強化に関するコミュニティ横断ワーキンググループの検討における割合は26%となっています。
  • IANA監督権限移管およびICANN説明責任強化を検討するために世界中で実施されたイベント1100件のうち、APAC地域が開催したものは合計183件で、そのほとんどはコミュニティが主導しました。こうしたイベントを通じて提案に対する認知が向上し、地域からの参加と貢献が促進されました。

APAC地域はマルチステークホルダーモデルを通じ、インターネット、そしてとりわけICANNの未来を形作る上でより大きな役割を果たしていくことができるのです。

APACハブ

この3か月間、私は次の2つの業務に重点を置きました。

  • APACハブの各チームと一緒に働くことで連携を強化し、一致団結したハブとしてみなさまにサービスを提供すること。
  • ステークホルダーのみなさまと一緒に働くことでコミュニティに対するICANNのリーチを強化し、APAC地域がICANNに参加しやすくなるようにすること。

ここで、最近行った2つの取り組みをご紹介します。

ICANN報告会の充実

マラケシュで開催された第55回ICANN会議の後、APACハブのチームが北京に中国のステークホルダーを訪れ、現地のコミュニティで「ICANNの日」と呼ばれるイベントを開催しました。このイベントの一環で開催されたICANN報告会というセッションでは、中国のコミュニティが第55回ICANN会議の主な議論の内容を知るとともに、関心のある課題について議論しました。また、ICANNのグローバルドメイン部門と契約コンプライアンスチームが、併設で現地のレジストリおよびレジストラ向けの能力開発ワークショップを開催しました。詳細は「ICANNの日」のまとめをご覧ください。

また、東京でも日本のコミュニティ・パートナーとの協力のもと、ICANN報告会が開催されました(コミュニティ主導のICANN報告会はもともと日本で始まったものです)。また、日本のコミュニティとICANNによる初の共同イベントとして、ICANN APAC広報チームと日本のパートナー組織がメディアを招き、ICANN報告会後にトークイベントを設けました。その結果、IANA機能の監督権限移管に関する重要な進捗が日本のコミュニティに報じられました。日本語では、日本経済新聞Huffington Post/朝日新聞などが記事を掲載しています。

パートナーである中国信息通信研究院(CAICT)と一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)の今回のご尽力に、ここであらためてお礼申し上げます。

ICANN報告会は、ICANNの課題を各ローカルコミュニティに伝えると共に、議論を促進する効果的な方法となっています。そこで行われる議論はさらに地域レベル、そしてグローバルなレベルへと発展することで、ICANNのポリシー策定に貢献することでしょう。

Webカンファレンス形式のAPACスペース

APACスペースは通常ICANN会議に合わせて開催されるコミュニティ主導のプラットフォームで、ICANNの課題に関する地域レベルでの議論促進を目的としたイベントです。ICANNは先般コミュニティと協議し、このAPACスペースの開催頻度を上げることで合意しました。

そして先週、APACスペースを初めてWebカンファレンス形式で開催し、多数の方にご参加いただきました。当日はICANNポリシーチームとの協力のもと、APACハブのスタッフより、現在進んでいる分野別ドメイン名支持組織(GNSO)の組織レビューの内容を簡潔に説明しました。その後はGNSOおよびICANNに対するAPACコミュニティからの参加をどのように増やすべきかについて、参加者の間で議論しました。今回のセッションにご参加できなかった方には会議の録音をお聴きいただけます。

このICANN報告会とAPACスペースのWebカンファレンスについては、今後互いに補完し合うと良いのではないかと考えているところです。つまり、ローカルなレベルの報告会で行われる継続的ポリシー策定の議論を地域レベルのAPACスペースで共有する、といった形にできると良いと思います。そうすることで私たちAPAC地域のコミュニティメンバーが表に出て行く機会を増やし、さらにICANNのグローバルなポリシー策定に貢献していくことが目標です。

APACハブオフィスを代表し、みなさまのご支援とご協力に心よりお礼申し上げます。APACコミュニティの情熱の輪は着々と広がっており、みなさまと一緒に働けることを非常に誇りに思っています。今後も引き続きみなさまと協力していくことができれば幸いです。

APACハブオフィスの活動については私のTwitterアカウント @jia_rong_low で随時発信していますので、ぜひフォローをお願いいたします。

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    Domain Name System
    Internationalized Domain Name ,IDN,"IDNs are domain names that include characters used in the local representation of languages that are not written with the twenty-six letters of the basic Latin alphabet ""a-z"". An IDN can contain Latin letters with diacritical marks, as required by many European languages, or may consist of characters from non-Latin scripts such as Arabic or Chinese. Many languages also use other types of digits than the European ""0-9"". The basic Latin alphabet together with the European-Arabic digits are, for the purpose of domain names, termed ""ASCII characters"" (ASCII = American Standard Code for Information Interchange). These are also included in the broader range of ""Unicode characters"" that provides the basis for IDNs. The ""hostname rule"" requires that all domain names of the type under consideration here are stored in the DNS using only the ASCII characters listed above, with the one further addition of the hyphen ""-"". The Unicode form of an IDN therefore requires special encoding before it is entered into the DNS. The following terminology is used when distinguishing between these forms: A domain name consists of a series of ""labels"" (separated by ""dots""). The ASCII form of an IDN label is termed an ""A-label"". All operations defined in the DNS protocol use A-labels exclusively. The Unicode form, which a user expects to be displayed, is termed a ""U-label"". The difference may be illustrated with the Hindi word for ""test"" — परीका — appearing here as a U-label would (in the Devanagari script). A special form of ""ASCII compatible encoding"" (abbreviated ACE) is applied to this to produce the corresponding A-label: xn--11b5bs1di. A domain name that only includes ASCII letters, digits, and hyphens is termed an ""LDH label"". Although the definitions of A-labels and LDH-labels overlap, a name consisting exclusively of LDH labels, such as""icann.org"" is not an IDN."