緊急バックエンドレジストリオペレータに関するよくある質問
すべての翻訳されたコンテンツおよび文書の英語版が公式版であり、英語以外の言語の翻訳版は情報提供のみを目的として作成されたものです。
EBEROとは何ですか?
緊急バックエンドレジストリオペレータは、ドメイン名サービス、登録データディレクトリサービス、Extensible Provisioning Protocolサービスの運用で長年の経験を有する組織を指します。これらのオペレータはICANNと3~5年の契約を締結し、TLDレジストリオペレータ側で問題が発生した場合に5つの重要なレジストリ機能を提供しています。現在契約を締結しているEBEROサービスプロバイダーを以下に示します。
- China Internet Network Information Center(CNNIC)
- CORE協会(COREレジストラのインターネット協議会)
- Nominet
EBEROが重要な理由とは?
ICANNの重要なミッションの1つは、公平な競争を支援しながら、インターネットを運用する上でのセキュリティと安定性を維持することです。新しいジェネリックトップレベルドメイン(新gTLD)プログラムの開始に伴い、インターネットにおけるレジストリオペレータの数は今後大幅に増加します。すべての申請者は、技術的、運用上および財務上の要件(gTLD申請者ガイドブックを参照)を満たさなければなりませんが、コミュニティで開発された新しいgTLDプログラムには、緊急バックアッププロセスの規定が含まれています。EBEROプログラムは、レジストリオペレータが一定期間重要なレジストリ機能を継続して提供するために援助を必要とする場合に有効になるように設計されています。
EBEROの選択方法
EBEROは、2011年9月14日にICANNから発行された情報要求通知(RFI)を通じて選択されました。ICANNは、当初、世界各国から適切な資格を有するプロバイダーから14件のRFIを受け取りました。広範で詳細なRFI評価プロセスが実施されました。評価は、レジストリ、セキュリティ、レジストラ、法令順守部門、および独立したコンサルタントの管理者とメンバーから構成されたさまざまま部門のチームによって実行されました。
相手方は、ドメイン名サービスの運用、登録データディレクトリサービスの操作、拡張可能なプロビジョニングプロトコルサービスなどの長期間の経験の有無など、その組織がどのように要件を満たしているかを示すことが求められました。
地理的な要因も選択に影響を与えました。ICANNは、ある地域で災害が発生する場合にはあらゆる地域と代替サイトのレジストリに地域のサービスを提供できるように、地理的に多様な地域の候補者を募集しました。
ICANNは、将来必要に応じてEBEROプロバイダーの数を再検討する可能性があります。
EBEROはいつ有効になりますか?
2013年第4四半期から、EBEROプロバイダーは緊急対応の準備を整えています。
EBEROの活動期間はどのぐらいですか?
可能な限り早く、できれば12ヶ月以内に緊急のイベントを解決することをICANNは目標としています。さらに長い期間が必要になる場合には、ICANNとEBEROはその準備を行います。
EBEROはどのようなプロセスに従いますか?
ICANNは、緊急のEBEROイベントを宣言し、緊急対応時にEBERO関連のすべての活動を調整する責任を負います。ICANNは、Webサイトに状況の最新情報を掲載する予定です。すべてのEBEROプロバイダーは、共通移行プロセス(CTP)と呼ばれる詳細な緊急対応プロセスに従います。
EBEROは、個人データや機密データにアクセスできますか?
障害が発生した新しいTLDオペレータを利用してドメイン名を登録されている場合、EBEROはそのレジストリの重要な機能を一時的に管理しますが、ドメイン名登録データなど、パブリックドメインで利用可能なデータのみにアクセスすることができます。
EBEROはTLDオペレータが提供しているWebホスティングやその他のサービスも引き継ぎますか?
EBEROが、提供できるサービスは限られています。たとえば、EBEROは、TLDオペレータが顧客に提供している、Webホスティングやネットワーク分析などの追加サービスは一切提供しません。
EBEROに関する詳細情報はどこで参照できますか?
詳細は下記をご覧ください。
- EBEROのWebページ
- 新しいgTLD申請者ガイドブック
- gTLDレジストリ移行プロセス[PDF、747 KB]