ICANN の役割と業務がインターネットに与える影響は ?
ICANN はインターネットのインフラストラクチャにおいてほかにはない役割を果たしています。レジストリ (.com や .info など)、レジストラ (ドメイン名を個人や組織に販売する業者) との契約を通じて、ICANN はドメイン名システムがどのように機能し、拡大していくか、道筋を定める手助けをします。
レジストラ
ICANN はインターネットでの競争をさらに活発にすべく、レジストラのマーケットと、それに伴う認証システムを開拓しました。結果として、数百もの業者がドメインを販売するようになり、ドメインにかかる費用は劇的に低下し、80 パーセントも安価になりました。現在の市場はより多彩で、さらに活発になり、インターネットの基礎を担う要素を提供しています。
また、近年のドメイン名市場の急激な変化に対応するため、認証プロセスを改正しています。
紛争解決
ICANN は、ドメイン名の所有権に関する紛争解決のため、低コストのシステム設計、実装をサポートしています。統一ドメイン名の紛争解決ポリシー (UDRP) は所有権の紛争解決に数万回も適用されています。これを適用すれば、訴訟対策として高額で難しいリソースを用意する必要はありません。
新しいトップ レベル ドメイン
ICANN は、インターネットに新しい「分野別トップ レベル ドメイン (gTLD)」を導入することを認め、利用可能なオンライン空間を拡大しました。これまでに、ICANN は、.asia から .travel まで 13 のトップ レベル ドメインを新たに追加し、ドメイン名は 600 万を超えました。また、より多くの TLD を導入するべく、必要なプロセスを見直しています。最終案と申請書は 2010 年の初めに完成する予定です。
国際化ドメイン名 (IDN)
意思決定プロセスを通じて、ICANN は国際化ドメイン名 (IDN) 導入のガイドラインを採択し、世界中の数百の言語でドメインを登録できる道を開きました。これによって、世界各国でのインターネット使用方法とその影響はいっそうの広がりを見せるでしょう。