有効期限が切れたドメイン名の削除ポリシー
有効期限が切れたドメイン名の削除ポリシーは、すべてのICANN認定レジストラに適用されるICANNコンセンサスポリシーです。これは現在(2009年5月21日)のレジストラ認定契約書に次のように組み込まれています。
3.7.5 登録期間の終わりに、登録名保有者またはその代理人が 2 回目の通知または督促状に指定された期間内に登録の更新に同意せず、酌量すべき事情がない場合、自動更新猶予期間の終了時に登録が取り消されるものとします(ただし、「レジストラ」はそれ以前に登録名を取り消すことができます)。
3.7.5.1 酌量すべき事情とは以下に定義するものをいいます:UDRP 紛争、有効な裁判所の決定、「レジストラ」による更新処理の不履行(登録者が応答しなかった場合を除く)、第三者に DNS サービスを提供するネームサーバーによってドメイン名が使用されている(ネームサーバーによって管理されている記録の移管に通常よりも時間がかかる可能性があります)、登録者が破産手続き中、支払い紛争(登録者が更新料金を支払い済みと主張しているか、支払金額に食い違いがある場合)、請求紛争(登録者が請求額に異議を唱えている場合)、管轄裁判所においてドメイン名が訴訟の対象となっている、または、ICANN によって特に承認されたその他の状況。
3.7.5.2 酌量すべき事情がある場合であって、「レジストラ」の選択により、登録者の明示的な同意なしにドメイン名を更新する場合、レジストラは、該当する特定のドメイン名の更新に関連する酌量すべき事情の記録を保持し、レジストラ認定契約の 3.4.2 および 3.4.3 の規定に従って ICANN が検査できるようにするものとします。
3.7.5.3 上記セクション 3.7.5.1 で定義した酌量すべき事情がない場合、(上記セクション 3.7.5.1 )、レジストラまたは登録者が登録契約を終了してから 45 日以内にドメイン名を削除しなくてはなりません。
3.7.5.4 「レジストラ」は、各新規登録者に対して、ドメイン名の有効期限から更新されないドメイン名が削除されるまでの推定期間または 10 日を超えない期間を含め、削除および自動更新ポリシーに関する通知を提供するものとします。レジストラが登録契約期間中に削除ポリシーに重大な変更を加えた場合、この変更を登録者に通知するために、登録契約へのその他の重大な変更について登録者に通知する場合と同様の努力を払うものとします(レジストラ認定契約の 3.7.7 の規定に倣います)。
3.7.5.5 「レジストラ」がドメイン名登録または更新用の Web サイトを運営している場合、「レジストラ」の削除および自動更新ポリシーの詳細を Web サイト上に明示しなくてはなりません。
3.7.5.6 「レジストラ」がドメイン名登録または更新用の Web サイトを運営している場合、登録時および Web サイトの目立つ場所の両方に、請戻猶予期間中にドメイン名の復旧に課される料金を表示するものとします。
3.7.5.7 UDRP 紛争の対象となっているドメインが、紛争中に削除されるか、有効期限切れとなった場合、UDRP 紛争の申立人は、その選択により、登録者と同等の商業的条件でドメイン名を更新または回復することができます。申立人がドメイン名を更新または回復した場合、ドメイン名はレジストラ ホールドおよびレジストラ ロック状態に置かれ、登録者の WHOIS 連絡先情報は削除され、 WHOIS エントリにはドメイン名が紛争の対象となっていることが表示されます。申し立てが終了するか UDRP 紛争で申立人が敗訴した場合、当該ドメイン名は 45 日以内に削除されます。登録者は、現行の請戻猶予期間に関する規定に基づき、請戻猶予期間中いつでも当該ドメイン名を回復する権利を有します。また、当該ドメイン名が削除される前に更新する権利を保持します。
本ポリシーのRAAの2001バージョンへの影響に関する情報は、http://www.icann.org/en/registrars/eddp-21sep04-enp.htmを参照してください。